プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

母からのプレゼント

母は自分の意思を言葉にすることは、もうできません。

先日食事の介助をしている時に、「お父さん大好き」

驚いたような、嬉しいような。

母が認知症にならなければ聞けなかった言葉でしょう。

父が亡くなってから1年近くになります。

ふたりとも元気だった頃には、想像出来ないことです。

別に仲が悪かったわけではありません。

ふたりとも優しく人が良いことをのぞけば、正反対の性格。

母は潔癖性に近いくらいのきれい好きで、父に小言を言うこともよくありました。

そんなふたりをみていたので、まさか母からそんな言葉が出るなんて思ってもないことでした。

母と私の関係も変わりました。

私が病気になってからできた溝も、いつの間にかなくなっていきました。

今は母を受け入れることが出来、母も私を受け入れてくれているように思います。

母が認知症になって関係が修復されたような気がします。

認知症になる前、母がまだわかっているうちに今のような関係になれていたらと思います。

それでも今の母との関係は、認知症になった母からのプレゼントなのかもしれません。