プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

夜中のトイレ

夜中、母がすごい勢いで私の部屋まで来た。

「怖い、怖い、目がかけた」

緑内障で、ほとんどの視野が欠けてしまっている。

目が覚めて、真っ暗で驚いたのだろう。

 

認知が下がる夜中のトイレは大変だ。

今日は下着を下ろすことも上げることもできない。

腰痛で用も足さずに、部屋にもどった。

しばらく背中をマッサージしてから、「おやすみ」を言って自分の部屋に戻った。

母が「ありがとう」「ありがとう」と、何度も繰り返す。

胸が痛くなる。

ただトイレに行っただけなのに。

母自身の大変さが、ありがとうという言葉にあらわれてるのだろう。

「大丈夫よ。ありがとう。また声をかけてね」

そう言って、部屋を後にした。