プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

靴がない

この頃何も出来ない。

やる気がでない。

寝てるか叫んでいるかの母とのふたり暮らし。

精神的に疲れてしまったようだ。

外出は日用品の買い物と母の通院と自分の通院。

それも、私にとってはかなりの負担なのだが、人に触れ世間に触れる数少ない機会た。

嫌なことも起きれば、楽しいことも起きる。

先日姉の車で、母を病院に連れて行った時のこと。

病院について、母を車イスに移そうとしたときに、姉が「あれ、靴はいてない

片足だけ履いていない、探してもない。

駐車場で母を車に乗せたときに、脱げてしまったらしい。

車が走り去った後に、靴が片方残っていたと思うと可笑しいが…。

春用の靴は一足しかない。

見つからなかったら、買わないとだ。

帰るまでそこに置いてあるだろうか?

誰かが隅にでも避けておいてくれているだろうか?

帰りながらちょっとドキドキしながら、やっぱり可笑しかった。

家に近づくと、姉が「あった」。

駐車場のポールに寄せて置かれてあった。

買わずに済んで良かったというい気持ちと、隅に寄せておいていてくれた方に感謝の気持ち。

やっぱり珍道中に笑えた。

たった1足の靴でこんなに笑えるのは家族といるからだろうか。

「家族って大変なことも多いけど、それでも家族っていいなぁ」そんな風に思えた出来事だった。