プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

父の言葉

夜中、母が私の名前を呼ぶ声で目が覚めた。


大声ではないが、さけんでる。


急いで母の部屋に行く。


私の顔をみて、なきだす母。


「どこいってたの?」「私がそんなに邪魔」「 そんなに悪いことしたの」


なだめて、暖かいむぎ茶を飲ませても治まらない。


何とかなだめて横になりそうなったら、今度はてんかんの発作。


何とか仰向けに寝かせて、部屋の電気を消したとき、父が「 お疲れさまでした」と言った。


少し驚いた。


こういう時、 だいたい父は無関心に近い態度で寝てしまっているのだが。


夜中、つらそうに大泣きをする母の姿に、 父にも感じるものがあったのだろうか。


父のその一言に、ふと気持ちが軽くなった。


父にももっと優しくしようと思った。