父の通っているデイは、職員さんがわりとよく変わる。
デイの他の場所で働いているのか、やめてしまうのかわからない。
わざわざ挨拶があるわけではないので。
感じが良く、仕事も丁寧で好感が持てる職員さんもいるが、しばらく見かけないなと思っていると、新しい職員さんが迎えに来たりする。
今までのお礼も言えなくて残念だ。
初めて迎えに来た時に、挨拶してくれる職員さんは、まれにいる。
デイの迎えが来なかったことがある。
通院で休みだと思っていたらしい。
電話をかけると、直ぐに迎えに来てくれた。
私は心配性なので、連絡帳を書くときは何度も確認をしている。
それでも私が間違えたのかと心配になり、連絡帳を確認するとちゃんと書いてあった。
デイで連絡の行き違いがあったようだ。
父が帰ってきた後、連絡帳を見ると、朝迎えが遅くなったことに触れ謝っていた。
ちょっと驚いた、そしてうれしくなった。
うれしくなったと言うのは、ちょっと表現が違うかもしれない。
意外だったのだ。
前にも迎えが来なかったことがあったのだが、その時は何の言葉もなかった。
もちろん、謝って欲しいわけではない。
ただ、ちょっとした気づかいや、言葉が、潤滑油になることがある。
人間関係はひとりで築かれるものではなく、相手がいて築かれるものだとつくづく思う。
今まで特に気にしていなかった職員さんが、しっかりしているように感じられてくる。