夜中の3時から、母のトイレ通いが続いて、寝られなかった。
父をデイに送り出すまででも20回位、その後も昼過ぎても続いた。
トイレに来ても出ないのだから、部屋に連れ戻しても良いのだが、それでは直ぐにまたトイレに来てしまうだろう。
さっき出たから出ないと思っても、一応、便座に座らせる。
自分で下着をおろしてくれるときは良いが、
なんとしても便座に座ろうとしないときもある。
寝不足と疲れ、繰り返される無意味な行為に、だんだん苛立ち、込み上げてくる感情を押さえ込む。
それでも自分の態度が少しずつ変わってくるのがわかる。
「(トイレに)来なくていいよ。」「どうせでないよ。」「座らないと出来ないよ。」
結局時間をかけてもおしっこはでず、トイレを出ようとしたとき、母が一言「さようなら」
トイレにあいさつ?
あまりの意外さに吹き出してしまった。
同時に苛立ってしまった自分に反省。
それに比べ、今日の母は穏やかだ。
「ありがとう」と口にする、頭を下げて感謝の気持ちを表すことも。
申し訳なくなる。
気をつけていても、やはり難しい時もある。
ちょっと距離をおいた方が良いと思うが、どうしても母が側に来てしまう。
台所で横になっているのを、そのままにしたら唸りだした。
父の送り出しのバタバタの最中には、はだかになるし…。
ひとり介護の限界、何度も考えていること。
いつも答えは出ない。
出ないのか、出せないのか、出さないのか。
姉との微妙な関係が難しい。