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昨夜も母は寝つかず、寝たのは4時半だった。
横になっては起き上がり、起きあがったら、立ち上がる。
危ないので途中から、母の横で寝たが、私も寝るわけにはいかない。
うとうとすると、母が動き出す。
思えば、昨日の夕方も母の様子が違った。
「これで失礼します」と帰ろうとする。
帰ると言い出すのは時々ある。
いつもなら、上手く気持ちをそらして、誤魔化せるのだが、昨日は違った。
頑なに帰ろうとする。
引き止めようとすると、不機嫌になる。
以前なら靴を履いて一度ドアの外に出で見て、気がすんだら帰ってくることも出来たが、今の母の状態では難しくなってしまった。
「お父さんがデイから帰ってくるまで待ってて」「寒いから靴下はいてから」「帰る前に、おやつ食べよう」何を言っても受けつけない。
なかなか母の気持ちはほぐれなかった。
時々、ひどく思い込んだり、頑なになることがある。
そういう時は、表情がいつもとは違う。
「また来たか」とおもう。
でも、一時的なのはわかっているから、根気強く冷静に相手をする。
そして、時間が経ち、母の笑顔を見られた時はホッとする。
母の中では、不安、ストレス、悲しさ、いろいろな気持ちがあり、それが悪い形で表れることもあるのだろう。
なるべく母の気持ちに寄り添いたいと思うが、それでも母の不安やストレスが完全になくなることはない。
また頑なになったり、不機嫌になったりするだろう。
そんな時でも、穏やかな母を思いだし、なるべく冷静に対応できるようにしようと思う。