プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

食べられることに感謝

母が食べられなくなったきっかけは、特になかったと思います。

だんだん水分が飲み込めなくなり、口に食べ物を入れても噛まなくなったり。

そんなことがだんだん増えていくなか、ある日熱を出し、その後ますます食べられなくなった感じでした。

水分が摂れなくなった当初は、パンを飲み物に浸したり、お粥にしたりして、なるべく水分をとれるようにしていましたが、それも食べられなくなりました。

訪問診療の先生からは、この先のことについて聞かれました。

点滴、鼻からチューブ、胃ろう、延命治療、どこまで望むのか?

姉は胃ろうには絶対反対です。

母の年齢を考えると、なるべく苦痛を与えたくないと。

私は看護師さんに胃ろうにしながら、好きな飲み物だけ口から飲んでる人もいると聞いていたので、胃ろうによる延命に少し期待を持っていました。

それらの判断もまだ少し先のことと思っていた矢先、母が脱水で血圧が測れなくなっていまったのです。

高齢と認知症で飲み込む反射が起きなくなってしまうことが原因と考えられると言われ、母がまた食べたり飲んだりすることはもうないのだろうと絶望的になりました。

少しでも栄養と水分をと、栄養補助食品や介護食をいろいろと買って試しました。

すでにほとんど食べられなくなっていた母です、なかなか上手くいきません。

ただある時気づきました、錠剤は食べられると。

飲まないで噛み砕いてしまうのですが。

もしかして堅いものなら、食べられるのでは?

試しに小袋入りのお煎餅と、ピーナッツチョコを買ってみました。

チョコは食べられませんでしたが、お煎餅はパリパリ食べます。

母は腎臓があまり良くないので、食事はカリウム、塩分を気にしていましたが、今は食べられることを優先しました。

軟らかいものは噛んで飲み込むことができないので、食べられるのは、お煎餅、かりんとう、ポテトチップスなど、かなり偏った食事です。

メイバランスもアイスと混ぜで凍らすと食べられました。

食前の顔のマッサージも始めました。

少しずついろいろなものが食べられるようになり、今では食べる量も増えてきました。

もう食べられないのではと思っていたので、とっても嬉しかったです。

今度は誤嚥が心配になりますが、少しずつでも食べられることに感謝しています。