プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

食事

母はここ何年か、食べたり食べられなかったりを繰り返しています。

そもそもレビー小体型認知症は、体調に波があります。

「調子が良いときに期待すると、悪くなったら落ち込むから期待しない方がいい。もう年なんだから、食べられればラッキー位におもってればいい。」と、姉は言います。

確かにそうですが、食べられればやっぱり嬉しくなり、食べられないと気になってしまいます。

母が目を覚ましたら食事にしますが、食べられるかは試してみないとわかりません。

座椅子に座らせると口を開けてくれるときもあります。

口を開けないときも、「お母さん」と呼びかけて「はい」と答えた瞬間に、口に湯むきしたトマトを入れられれば食べ始めることはできます。

何度呼びかけても口を全く開けてくれず、あきらめて食事を後にすることも時々あります。

食べはじめても、途中でとまってしまうことも…。

食べ物を口に入れたまま、口をしっかり閉じてしまうので、どうにもできません。

何とか歯のすき間に指を入れられるときは、食べ物を左の奥歯に移動させます。

そうするとゆっくりと口を動かし始めます。

それでもダメなら、薄く切ったリンゴを左の奥歯に当たる位置に置くと噛み始めます。

口の中に指を入れられるのですから、母はいい気持ちではないでしょうが、食べてもらうためにいろいろと試します。

反応のない母に何度も呼びかけたり、口の中に指を入れたり。

そこまでして食べさせることが、母のためになっているのかと悩むこともあります。

食べなくなると弱ってしまい、もう食べられなくなってしまうのではないかという不安があり、母にはちょっとがんばってもらっています。

でも食べ始めれば、自分から口を開けるのだから、母には食べる意思はあるのだと思います。

「食べたいけど、時々食べ方かわからなくなってしまう」、そんな感じがします。

表情も変わらないので、美味しい美味しくないもわからなく食べているような感じです。

でもよく口を開けてくれるときは、美味しいんだと思います。

数の子を食べたら「これ美味しい」

そんな時は私も嬉しくなります。

ちょっと大変なこともあるけど、口から食べれらることは幸せだと思います。