「誤嚥が怖いので、食事はしっかり起きているときにしないといけない。」
わかっていても難しいです。
母の場合目を開けていても、はっきり覚醒してないことが多いです。
そんなときは、食事を口に持っていっても口を開けてくれません。
口の横からジュースをほんの数滴流してみたり、口をマッサージしたりします。
それでもほとんどの場合はダメです。
いったん食事を諦めようかと思いますが、後で食べられる保証もありません。
時間をかけて何とか歯のすき間から指を滑り込ませ食べ物を口の中にいれます。
食べ始めるようになるまで、これを繰り返すのですが、1回ずつ大変です。
時には指を噛まれます。
「ぱくっ!」なんて可愛いものではありません。
それでも直ぐに放してくれるなら良いのですが、噛んだまま思いっきり力を入れてきます。
こないだは同時に両手の指を噛まれて、にっちもさっちもでした😅。
まだ爪に内出血の痕がのこってます。
母に嫌な思いをさせているのではないかと胸が痛みます。
でも食べさせることを諦めてしまったら…。
毎日気持ちはゆれます。
夜中、咳き込む母の背中をさすっていたら、不意に母が「ありがとう」と口にしました。
母にこんな風に他人を思いやる気持ちが残されているのに驚きました。
やっぱり母にはまだ元気でいてほしくて、何とか食べられるように試行錯誤の毎日なのです。