プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

ショック!ついに物とられ妄想が

まさかの「物とられ妄想」。

認知症では、知られた症状だが、まさか我が家にも。

ついにと言うべきか。

せめてもの救いは、お金や食べ物じゃなかったこと。

先日の夕方、母がベットで寝ている父に何かを話しかけているので、聞いてると「他人のものとって、返しなさいよ」

「はっ」として、様子を見に行くと、母が父のタオルケットをつかんでひっぱっている。

一瞬、何と声をかけるかためらっていると、父が「何言ってるんだよ、ボクのだよ」とタオルケットを引っ張り返し、抱え込んだ。

ふたりの言葉づかいも、目の前の光景も、今までの私の知ってるものとはちがう。

「お母さん、それはお父さんのだよ。お母さんのはこっちのかわいいピンクのだよ」と言ってみる。

「そう?」といいつつ、まだ表情のかたい母のに耳打ちする。

「お母さんのは洗濯してキレイだよ」

事実、こないだ、夜中にトイレに行けず濡らしてしまって、洗濯したばかりなのだ。

母が何事もなかったかのように笑う。

父は「なんだよ、人がせっかく寝てたのに。」

と言いながらトイレに向かう。

今まで聞いたことのない、父の言葉。

2人とも認知症なのだからと、自分にいいきかせる。

私にはかなりのショックでも、もう、ふたりは毛布のことは忘れてしまっているのだし。

今日1日、無事にすごせたなら、良しとしよう。