プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

迷子のあとのアップルパイ

認知症今日も朝の5時前から母が起き出した。

「もう少し寝てね」と布団に横にするが、しばらくすると起き出してしまう。

これを何度か繰り返した。

「何で起き出しちゃうんだろう?」寝ぼけた頭で思いつつ、私も自分の部屋にもどって横になった。

「姉ちゃん!姉ちゃん!姉ちゃん!」母が呼ぶ。

私を呼んでるのではない。

ずいぶん前に亡くなった自身の姉のことだ。

わかっていても、母の側にかけつける。

「はーい。大丈夫だよ。どうしたの?」

母は「怖い」と答える。

分かっていたはずだった。

母はわからなくて不安だからじっとしていられず、あちこち見て回り、色々なものを触っていたのだ。

朝起きても、何をしていいかわからず、ここが自分の家だともはっきりわからず、今はいつなのかもわからず、たた漠然とした不安。

頭の中は迷子のようなものなだろう。

母が変な行動をしても、母の心が変になってしまったわけではなく、何か理由があるのだと考えるようにしているつもりだったが…。

こちらに余裕がないと、母の気持ちをくみ取れなくなる。

そんな状態で、朝から母も調子が良くなく、朝食も全介助が必要かと思っていたら、アップルパイを自分でぺろりだった。

昨日パン屋さんでアップルパイ買えて良かった😅。

美味しそうに自分でパクパク食べる様子を姉に見せようと、スマホを取りに行っている間に食べ終わっていたのには👀‼️

食べ終わったら直ぐに横になってしまうのを、何とか座らせて薬を飲ませ、歯みがきをする。

これでひと息。

母の体重が1kgほど減っていた。

夏前にすこし、体重を増やしておきたいところだ。