認知症の夜は長い。
昨夜8時半頃、気づいたら、母は部屋の電気を消して寝ていた。
もう寝たのかと、自分の部屋で用事をしていると、母が動いている気配が。
目が覚めたようだ、部屋に連れて戻し布団に寝かせる。
夜中1時過ぎに母が寝つくまで、何度もくりかえした。
認知症で目もあまり見えていない。
夜中、目が覚めて寝ぼけた状態では、今はいつで、何をする時間なのかわからないのだろう。
起き出して、寝ぼけた頭とふらふらの足でごそごそと何やらしだす。
危ないので、なるべく夜は寝ててほしい。
午後はなるべく寝ないようにして、軽く身体を動かすようにしても、寝つけない。
不安を軽くする薬の影響で、変な時間に眠気が出で、睡眠のリズムがおかしくなっているようだ。
テレビもほとんど観なくなってしまった母。
夕食も早くなり、夜は布団に入るのも早くなってしまう。
部屋で1人で過ごす夜は、母にとって退屈で、不安で、長いものだろう。
寝る前は、なるべく笑顔で接して安心出来るようにしている。
母に伝わっても、伝わらなくても。
まずは笑顔で、とにかく笑顔で。