プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

わかっていても、どうしようもない時

薬を変えたためか、母の寝つきが悪い。

昨夜、寝たのは3時だった。

起き出して危ないことをしないか気をつけなくてはならない。

心の中では「お願いだから、寝てちょうだい」と思いつつ、こちらの焦りが伝わらないように平静を装う。

夜寝ない分、午前中寝るようになってしまった。

悪循環だ。

夜寝つけなくても、困った行動をとらなければ問題ないのだが、夜は認知症の症状が強く出やすい。

昨夜は、カットバンの箱を手に、窓ガラスをドンドンたたいていた。

夕食後から、急に頭の働きが低下する。

食後は血流が胃に集中するのと、夜で疲れが出るかららしいが。

歯みがきが終わった途端に「帰る」と言い出す。

穏やかになだめても、昨夜は怒ったり、泣いたり大変だった。

時々、スイッチが入ったように、周りを否定するような時がある。

急になので、何が原因なのかもわからない。

穏やかに話しても、かたくなに拒否して、聞く耳をもたない。

そういうときは、心の中で少し距離を置くようにしている。

昨夜も、少し時間をおこうと台所仕事をしていたら、「姉ちゃん、どこ?」

私は「姉ちゃん」と呼ばれることは少ないが、私を呼んでいたらしい。

「姉ちゃん、側に来て。」「姉ちゃん!」

慌てて駆けつけると、「一緒にいたいの」と大泣き。

しばらくすると、けろっとして、何もなかったように笑っている。

今の母の頭の中は、複雑だ。

妄想や不安で、感情もコロコロ変わる。

どんな時でも、なるべく穏やかに接するようにしている。

それでも、出来るときと出来ない時がある。

こちらに余裕がなくなると、駄目なのはわかっている。

わかっていても、どうしようもない時がある。

認知症と母を切り離してとらえるように、練習している途中だ。