薬を変えたためか、母の夜の寝つきが悪くなった。
夜は頭の働きも鈍り、眠気でふらふらするので、寝つくまで気が抜けない。
なるべく気をつけていても、転んでしまうこともある。
何でもなかった時は良いが、思いっきり転んでしまった時は、その後もずっと気になって、何度も様子を見に行ったり、一緒の部屋で寝ることもある。
「どんなに気をつけても、何か起きる時は起きるよ。完璧はないから。何かあっても気にすることはないよ。」と、姉は言う。
それでも、心臓はバクバク、そして後悔、気分は沈み、何も手につかない。
多分、実際に転ぶ瞬間をみているのと、見ていないのとでは、ショックの大きさも違うのだろう。
一緒に住んでいると、いろいろある。
あまり見たくない面を見てしまったり、逆に見せてしまったり。
優しく出来ることもあれば、出来ないこともある。
してあげれることもあるけど、してあげられらないことの方が多い。
毎日、いろんな葛藤がある。
一緒に暮らすのと、別々に暮らすのと、どちらがお互いにとって良いのか、時々考えてしまう。
考えても答えは出ない。
今は、やれることをやるしかない…。