だいぶ前から、母が頭の中で思っていることと、言葉が結びつかなくなってきた。
この頃では、かなり言葉もでなくなった。
意志疎通もちぐはぐだ。
洗面所に来たので、「トイレに来たの?」と聞くと「違う」
「トイレでしょ?おしっこ?」言い方を変えてみて何回か聞いても、やっぱり「違う」
部屋に連れて戻ろうとすると「トイレ」
こんなことはしょっちゅう。
今日は「手を洗うの?」と聞くと
「うんうん、カロチン」
母の頭のどこにカロチンって単語が残っていたのか?
かぼちゃの効用以外で、カロチンって単語使うことなさそうなのに🙄。
母の背中を撫でていたら、「ありがとう。あなたのお母さんはどなた?」と聞く。
「私のお母さんはあなたですよ~」と言うと、母は「うれしい」と答えた。
思いがけない言葉だった。
今の母がどれくらいわかって言っているのかわからかないけど。
姉なら、「私も嬉しい」と答えたろう。
私にはそういう器用さはない。
ただ素直に母の言葉を聞いていた。