プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

母の言葉

だいぶ前から、母が頭の中で思っていることと、言葉が結びつかなくなってきた。

この頃では、かなり言葉もでなくなった。

意志疎通もちぐはぐだ。

洗面所に来たので、「トイレに来たの?」と聞くと「違う」

「トイレでしょ?おしっこ?」言い方を変えてみて何回か聞いても、やっぱり「違う」

部屋に連れて戻ろうとすると「トイレ」

こんなことはしょっちゅう。

今日は「手を洗うの?」と聞くと

「うんうん、カロチン」

母の頭のどこにカロチンって単語が残っていたのか?

かぼちゃの効用以外で、カロチンって単語使うことなさそうなのに🙄。

母の背中を撫でていたら、「ありがとう。あなたのお母さんはどなた?」と聞く。

「私のお母さんはあなたですよ~」と言うと、母は「うれしい」と答えた。

思いがけない言葉だった。

今の母がどれくらいわかって言っているのかわからかないけど。

姉なら、「私も嬉しい」と答えたろう。

私にはそういう器用さはない。

ただ素直に母の言葉を聞いていた。