プチひきこもりの、介護日記

両親介護 認知症 シングル 50代 プチひきこもり

会話と想像力

母は娘の私のことを「お母ちゃん」「お父さん」「お母さん」「姉ちゃん」、いろいろな呼び方で呼ぶ。

「身近な誰か」という意味でだろう。

母にお茶を出したときに、「お父さん、やわらかいね」

多分「お父さん、優しいね」

まあ、お父さんじゃないんだけど。

母が思っていることが、言葉で表しにくくなってからだいぶ経つ。

始めのうちは様子を見ていれば、言いたいことはなんとなくわかった。

だんだん言葉がちくはぐになってからは、想像力を働かせて、なんとか読み取るようにしている。

思っていることを、なかなか伝えらないのは、もどかしいだろう。

言葉が通じにくくなった分、スキンシップを増やし安心感を伝えるようしている。

「大丈夫だよ」や「ありがとう」や「よかったね」、自然とそんな言葉を多く使うようになった。

不思議と少し優しくなれる。