毎年この時期、スーパーにおはぎがならび始めると、「そろそろお盆なんだ」と思っていたが、今年はちがう。
父の新盆だ。
子どもの頃からいままで、お盆とは無縁だった。
昔、母の実家に帰ったときに、茄子ときゅうりが飾ってあった記憶があるくらいだ。
自分の住む地域が、7月と8月どちらで行っているのかもよくわからない。
ネットで少し調べてみた。
迎え火をたいたり、本格的にするのは難しいので、わが家流で行うことにした。
父も早く帰りたいと思っているのではないかと、7月にすることにした。
精霊馬は色つきの粘土でつくった。
家に帰ったら直ぐに休めるように、ベットの上には部屋着を用意。
お盆が終わって、家から帰って行くときには外出着と、玄関には靴を用意した。
お盆の間は、父の好きな食事を用意した。
仏壇の前では、「ありがとう」と感謝の気持ちをいっぱい伝えた。
お盆が終わって帰ってしまうときは寂しかった。
「またね」と心の中で送り出した。
入院中のつらいこともふくめ、いろいろ思い出したためか、お盆が終わってどっと疲れがでてしまった。
お盆を終えたことで、私の気持ちも少しは整理されているといいのだけど。